共用施設

クレッセント川崎タワーの共用施設:吹き抜けの空間と水の演出が迎えるエントランスから入る充実設備

敷地内には豊かな植栽と水盤を設け、アーバンリゾートの思想が随所で感じられます。35階にはゲストルームとスカイラウンジ、2階には岩盤浴付のゲストルーム、シアタールーム、パーティールーム、ライブラリー、キッズスペースなど共用施設が充実しています。また1階のエントランスホールにはフロントがあり、暮らしをサポートする様々なサービスを提供しています。

施設紹介

 
 
Lounge and Elevator Hall design by
Gwenael Nicolas(Curiosity)
 
 
エレベーターホールは、単なる邸宅へと続く場所ではなく、ひとつの空間としてデザイン。ホール全体に柔らかな光を拡散する天井のスリットから漏れるライティング、質感豊かな天然石、鏡面仕上げのエレベーター扉など、色を統一し、すべて良質でシンプルな素材を採用。エレベーターを「待つ」という行為を忘れさせる空気感、寛ぎ感を醸し出す磁場を備えた演出を施し、迎賓のためのステージとして空間全体が機能している。
 
 
 
パブリックスペースは、建築のみならず、店舗、インテリア、プロダクトデザインなど様々な分野で活躍するデザイナー、グエナエル・ニコラ氏にとって、「クレッセント川崎タワー」は川崎エリア初参画のマンションプロジェクトとなる。コンセプトは、インパクトのある「ガラスの建築」というファサードと、内部をどうリンクするかであり、「建築のスケールから人間のスケールへとデザインすること」であった。エントランスホールを入るとまず迎えるのは、7mもの圧倒的な大空間。その縦空間を貫くボリュームのある光のオブジェ、そして階段である。
時間の流れをデザインしたこの階段は、一段一段ステップを上がるごとに素材や光、窓から見える風景が変化し、別世界へと入りこんだような不思議な感覚を体感できる仕掛けを施している。さらに、2階のラウンジ、ライブラリーへと歩を進めるごとに空間はヒューマンスケールへと移行し、ほっと寛げる居心地のいい場へと役割を変えている。パブリックスペースはインターフェイス空間でなければならないというニコラ氏の思いは、川崎という都市と私的空間の「間」にある、コミュニケーションを育むための美しい装置でもある。
また、住まう人が求める過ごし方というのは多様であることから、個人が自由な感覚で使いこなせるよう空間の用途を限定していないのも特徴だ。ガラスの個性を活かし内と外との関係性を無くした空間、ボリュームとスケール、そしてモダンアートミュージアムのようなインテリア。たとえばカフェで会話をして家に帰る。ギャラリーで寛ぐ。なにげないシーンが絵になるのも日常と非日常性の間における場所だからかなうスタイルかもしれない。それを楽しむことも、ここに住まう人達の特権なのだ。
 
スクリーンのようなガラスの窓には浮かびあがる木々や、水盤の揺らぎが映しだされ、さらに光るガラスの支柱が、まるで空港のファーストラウンジのような雰囲気を漂わす。奇を衒うのではない。目新しさを追い求めるものでもない。ヒューマンスケールという視点でデザインされているからこそ、心を解放してくれる上質のリラックスがここに約束されている。ゆっくり会話を楽しむのもよし、好きな本を読む書斎として利用するのもよし、心と身体の赴くままに自由な時間を過ごすことが「クレッセント川崎タワー」におけるラウンジの役割である。
 
*掲載の絵図は、図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。
 
 
Sky Lounge ・35F Guest Roomdesign by
Kiyofumi Yusa(R&K PARTNERS)
 
 
居住している人も、非日常の世界を楽しめるようゲストルームは35階に設け、空の上のラグジュアリーホテルのイメージを演出。部屋の中央にあるバスルームの周りには、床に光ファイバーを埋め込んだ白い大理石を施し、弧を描くガラスの壁、照明などでオブジェとしての存在感を強調。キッチンエリアには、光るカウンター、さらに壁や天井には陰影を描く間接照明をあしらい、安らぎの隠れ家で新しい時間を発見できる空間としている。
 

超高層ならではの景観をそのまま取り込むような巨大な開口部の下から、あたかも発光しているかのように立ち上がる床は、外側からは横に走る青い光のように見え、外観のサインとしての役割も果たす。窓側とは趣を異にする黒御影石のアプローチ、ガラススクリーンや光壁、そして硬質なイメージと相対する木のしつらえ、さらに間接照明を多用した天井や壁が刻む明と暗のリズム。数多くの素材を絶妙なバランスで用い、各々の質感を美しく溶け合わせる事で、都市の空に浮遊する大人のためのシックで濃密な寛ぎの場を創り上げている。また、昼間は夜とは反転し、ここから望むダイナミックな眺めを楽しむ展望台のようなイメージに空間は変わる。眺望は単に見るという価値だけではなく、室内空間に心地良さや開放感を与えるインテリアとしての景観となる。設置した固定の望遠カメラから間近に見える富士山は、距離感を希薄にするデザイナーの遊び心あふれるインテリアエレメントのひとつである。空で寛ぐ、遊ぶという夢を叶えたスカイラウンジこそ、都市で暮らす特権を味わう醍醐味なのかも知れない。
 
*掲載の絵図は、図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。