建物構造

ダブルチューブ構造で実現したワンランク上の耐震構造

品川Vタワーの設備・構造、中でも耐震構造は、タワー棟のボイド側には、柱を4.3mピッチで密に配置することによって柱の列全体を面のように働かせるチューブ構造をダブルで配置。耐震性能をよりいっそう高め、風による揺れも抑えています。

さらにボイド側をダブルチューブ構造とすることで、バルコニー側の柱スパンを8.6mに設定してワイドフロンテージを実現しています。

Y形ブレース・ダンパー

タワー棟の1~42階部分には、万一の大地震に備えて、Y形ブレースをバランスよく配置しています。

粘り強くエネルギー吸収能力の高い部材(リンク)を架構に組み込み、地震エネルギーをそこに集中させて吸収するシステムです。

中小規模の地震時には剛性部材として働き、建物の変形を抑制します。

大地震時にはリンク部分が先に降伏・損傷することでエネルギーを吸収し、主架構の安全性を確保します。

大地震後には損傷したリンクを交換することで性能を回復できます。

剛性の高いコンクリート充填柱「CFT構造」

タワー棟の架構には、コンクリート充填鋼管柱(CTF柱・1~31階)と鉄筋コンクリート梁(SC梁)で構成した鉄骨コンクリート造を採用。

コンクリート充填鋼管構造・CFT(Concrete Filled Steel Tube)は、円形または角型の鋼管にコンクリートを流し込んで柱にする構造で、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、鉄骨造(S造)に続く第四の構造と呼ばれています。

大きな荷重を受けた時には、鋼管が樽のタガのようにがっしりと拘束して崩壊を防ぎ(コンファインド効果)、コンクリートが鋼管の座屈を抑制します(座屈抑制効果)。そのため、断面は小さくても強靭で、空間をより広く高く利用でき、自由で伸びやかな空間を実現します。

さらに、コンクリートには高い吸熱能力があり、火災時には鋼管の温度上昇を抑える働きをしてくれるので、耐火被覆の半減や無耐火被覆も可能です。

   
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