建物構造
基礎

超高層タワーを支える、強固な地盤と基礎。

高層建物の支持地盤として恵まれた「強固な地盤」。 「パークタワーグランスカイ」が誕生する現地には、上総層群(約6000万年~約200万年前)と呼ばれる地盤が比較的浅い位置に広がっています。 これは、高層建物の支持地盤とされる東京礫層よりも深くにあるもので、非常に強固な地盤と言われています。 さらに、地盤の許容支持力(地盤の強度)を正確に害持出すための標準貫入試験を実施したところ、地下約14mの深さに、建物の重さに耐えうることができるN値60以上※1の強固な地層が広がっていることが確認されています。 この上総層群は、土丹層(どたんそう)とも呼ばれ、堆積後、長年に渡って庄密や乾燥などによりできた非常に固い地層で、良好な建物の支持地盤とされています

建物を大きな面でしっかり支える「直接基礎」。

大崎副都心・最高峰※2の高さを誇る、「パークタワーグランスカイ」。 その超高層タワーを支える基礎構造には、杭を必要としない「直接基礎」が採用されました。 これは、建物を大きな「面」によりしっかりと支える強固な基礎構造で、東京都庁舎など200mクラスの超高層タワーにも用いられています。 この「直接基礎」は、地下約14mの比較的浅い位置に強固な地盤を有するからこそ実現できた基礎構造と言えます。 

※1 N値とは、地盤調査(標準貫入試験)で質量635kgのハンマーを75cmの高さから自由落下させて鋼製棒を打ち込む方法の試験て、その鋼製棒を土中に30cm打ち込む(貫入させる)のに要する打撃回数を測定。 打撃回数か多いほど硬い地盤とされ、一般的にN値50以上の地盤を支持層とすることか適していると言われています。※2 「大崎副都心・最高峰」とは大崎副都心及び品川区の住宅棟において本物件(約152m)が最も高いことを表現しています。(2007年10月現在MRC調べ)
構造

制震構造による、堅牢な構造躯体。

建物の揺れを低減し、耐震性を向上する制震構造。 建物の耐震性を高めるため、「パークタワーグランスカイ」では「トリプルチューブ架構」を採用しています。 この3重の耐震フレームからなる「トリプルチューブ架構」には、振動エネルギーを吸収する制震ダンパーを導入するなど高度なテクノロジーと建築技術が駆使されており、地震時や強風時の建物の揺れを低減するとともに、建物全体への耐震性も向上させています。

ダブルチューブ架構とコア架構からなる「トリプルチューブ架構」。

「トリプルチューブ架構」とは、外周チューブとコア廻りチューブの耐震フレームからなる「ダブルチューブ架構」と、地震の揺れを制御する制震ダンパー付の「コア架構」を組み合わせたもので、地震時や強風時による建物の揺れを低減する役割を担います。

地震エネルギーを吸収する「制震ダンパー」。

「制震ダンパー」とは、地震エネルギーを吸収し、建物への損傷を抑えるシステムです。 この「制震ダンパー」は各階のコア部に組み込まれるとともに、高層階に向かってスパイラル状に配置。 風の揺れから地震による大きな揺れまで、幅広い振動減衰効果が期待できます。

めざしたのは、時を経ても変わらぬ快適性。

「パークタワーグランスカイ」では、建物の耐久性や間取りの可変性に配慮した基本構造を採用しています。 耐久性においては、1m2あたり約8,000t(最大設計基準強度)の力に耐える高強度コンクリートをはじめ、数多くの柱が建物をしっかりと支えるラーメン構造としています。 可変性においては、メンテナンス性にも配慮した住戸外パイプスペースの設計とし、床・天井先行壁パネル工法などを採り入れています。 さらに、タワーならではの開放感を大切にし、極力住戸内に梁が出ない設計としています。 私たちがめざしたのは、時を経ても変わらぬ快適性。「パークタワーグランスカイ」では、ひとつひとつの設計や工法の選択において、「永続性」という価値を大切にしています。

将来的なリフォームにも配慮した床・天井先行壁パネル工法

床・天井を先に施工し、そのうえで間仕切り壁を立てる工法。将来的なリフォームや間取り変更に配慮されています。

外壁・戸境壁

外壁はALC(軽量気泡コンクリートパネル)とし、約100mm(一部約120mm)の厚さを確保。 さらに、内側に断熱材を吹付け、結露防止対策を施しています。 戸境壁には乾式耐火遮音壁を採用。静かな生活環境に配慮しています。

天井の梁の突出を抑える、ボイドスラブ工法

床スラブの中にボイドを形成した、ボイドスラブ工法を採用。 これにより、天井の梁が突出しないすっきりした天井画に配慮しています。

高強度コンクリート

通常のマンションのコンクリートは、Fc18~Fc24N/mm2程度を設計基準強度としていますが、「パークタワーグランスカイ」では、Fc30~Fc80N/mm2としています。こ れは、1m2あたり約8,000t(最大設計基準強度)の力が加わるまで壊れないという強固なコンクリートで、100年間の大規模修繕を必要としないとされるものです。

ダブル配筋(ダブル千鳥配筋併用)

鉄筋コンクリート造のマンションでも、その構造には違いがあり、強度や耐久性のレベルも異なります。 当マンションの場合、壁面の鉄筋を格子状や箱状に組み上げる工程で、主要構造部は鉄筋を二重に組むダブル配筋と、千鳥状に組むダブル配筋を標準として施工。 シングル配筋よりも高い強度と耐久性を実現しています。

溶接閉鎖型せん断補強筋

当マンションでは、ラーメン構造(柱と梁を一体化して骨組みを作った構造)における柱の全層部の帯筋に、継ぎ目を溶接した溶接閉鎖型の高性能なせん断補強筋を採用しています。 一般的な帯筋に比べて、せん断力(ハサミで切るような力)に対抗する補強効果が高く、柱の耐震性を向上させています。 また、阪神・淡路大震災のような地震で生じる、押しつぶそうとする大きな力に対しては、重量上げ選手のベルトのような役目を果たし、柱の抵抗力を高めます。

コンクリートの品質

当マンションでは、コンクリートの基本性能である、コンクリート耐久設計基準強度(構造物および部材の供用期間に応じた耐久性を確保するために必要とする圧縮強度)の概念を導入して、設計基準強度を30N/mm2以上としています。 また、コンクリート自体の耐久性に関わる性能のうち、鉄筋コンクリートの一般的劣化については、コンクリートの表面から劣化が始まり、炭酸ガス、その他腐食性物質の浸入によってもたらされます。 これらの劣化要因からコンクリートを健全に守るために、大きな要因である水セメント比を50%以下に設定しています。 ※コンクリートの性質上、乾燥収縮や温度変化による伸縮に伴うひび割れは発生する場合かあります。 (一般的に構造上の問題はありません。)※杭、工作物、付属棟、立駐機ピット(屋外)、および外構部分のコンクリートを除きます。

水セメント比とは?

コンクリートはセメント・骨材と水を混ぜて造られます。コンクリートの強度を左右する指標のひとつが、コンクリートの調合(配合)におけるセメント量に対して、加える水の量の重量比。 数字が低いほど、すなわち水の量が少ないほど密実な、強度の高いコンクリートになります。 水セメント比を50%以下に設定することで、コンクリートの収縮を低く抑え、ひび割れも起こりにくい、耐久性の高い建物を実現することができます。

鉄筋コンクリートの劣化対策(かぶり厚さ)

コンクリートの中性化が極度に進むと、コンクリートの中の鉄筋は錆びやすくなります。 鉄筋が錆びて体積が増すと、コンクリートを外側に押し出し、破損の原因になります。 これを防ぐひとつの策は、鉄筋を包むコンクリートの厚さ(これをかぶり厚さといいます)を適切に厚くすることです。
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